【Claude Code活用術】Gmailの受信メールに決まったフォーマット・言い回しに沿って最適な返信文を自動生成する方法
田中さんから今日の16時30分に受信したメールに、以下のニュアンスで返信して。 ご提案内容について承知しました。 来週の打ち合わせを楽しみにしております。
仕組みの概要
Claude Code には MCP(Model Context Protocol) を通じて外部ツールと連携できる仕組みがあります。さらに Claude.ai が提供する Gmail との MCP 連携を使うことで、Gmail の検索や下書き作成といった操作も行えます。 今回は、Claude.ai が提供する Gmail との MCP 連携を Claude Code から活用することで、Gmail の内容を参照しながら返信文の下書きを作る構成を試しました。この記事は、その実例をもとに紹介しています。 今回実現したワークフローは次の通りです。① Gmail からメールを検索・受信
↓
② スレッド全体を取得(過去のやりとりも参照)
↓
③ Claude がフォーマットに従って返信文を生成
↓
④ Gmail の下書きとして保存
↓
⑤ 内容を確認して手動で送信
ポイントは②の「スレッド全体を取得する」ことです。最新のメールだけを見るのではなく、過去のやりとりも含めて参照したうえで、文脈に沿った返信文を生成します。「打ち合わせの日程調整が済んでいる」「事前資料を送付済み」といった経緯を踏まえて、より自然で適切な内容を作りやすくなります。
事前準備
必要なものは以下の2点です。- Claude Code(CLI / VS Code拡張 など)
- Claude.ai が提供する Gmail との MCP 連携(利用可能なプラン・環境で有効化)
CLAUDE.md の設定
Claude Code では、プロジェクトにCLAUDE.md を置くことで Claude の動作ルールを定義できます。今回はメール関連のルールを以下のように追記しました。
## メール作成・返信ルール
メールの作成・返信を行う場合は、必ず `.claude/email_template.md` を参照し、
定義されたフォーマットに従うこと。
返信メールを作成する際は、`get_thread` でスレッド全体を取得し、
過去のやりとりを踏まえた上で最適な返信文を作成すること。
返信文の作成後は、`create_draft` で下書きとして保存すること。
実際のメール送信は行わないこと。
- フォーマットは
email_template.mdに従う - スレッド全体を参照してから返信文を作成する
- 下書き保存のみ・送信は行わない(誤送信防止)
CLAUDE.md は Claude が毎回のやりとりで読み込むファイルです。記述量が増えるほどコンテキストを消費するため、「何をすべきか」の指示に留め、具体的なフォーマット定義は別ファイルに切り出すのがポイントです。こうしてコンテキストを節約しておくと、Claude が本来の作業により多くの情報を使えるようになります。
email_template.md の作成
フォーマットの定義は.claude/email_template.md に切り出しています。CLAUDE.md と分けておくことで、フォーマットを変更したいときも CLAUDE.md を触らずに済み、管理がシンプルになります。
# メール作成・返信フォーマット
## 全般 - 適宜、改行や空白行を挿入し、読みやすいメールにすること
## 書き出し
- 社外宛:「いつもお世話になっております。X-Tech5の石田です。」
- 社内宛:「お疲れ様です。石田です。」
## 本文スタイル
- 丁寧語・ビジネス敬語を使う
- 簡潔にまとめる(冗長な表現を避ける)
- 必要に応じて箇条書きを使い、読みやすくする
- 「いただけますでしょうか」という表現は使わず、 「いただけますようお願いいたします」を使う
## 件名
- 返信の場合:基本的に元の件名を維持する(Re: 〇〇)
- 新規の場合:内容が一目でわかる簡潔な件名にする
## 署名
石田知也
株式会社X-Tech5(クロステックファイブ)
## フォーマット例
### 社外宛
(送信先相手の会社名)
(送信先相手の氏名の「氏」のみ)様
いつもお世話になっております。X-Tech5の石田です。
(本文)
(内容に沿った締めの挨拶)
石田知也
株式会社X-Tech5(クロステックファイブ)
### 社内宛
(本文)
(内容に沿った締めの挨拶)
石田知也
実際の動作フロー
使い方は非常にシンプルです。Claude Code に自然言語で指示を出すだけです。メールの受信確認
山田さんからの最新メールを確認して
返信文の生成と下書き保存
以下のニュアンスで返信して。
打ち合わせのリスケについて了解しました。 改めてご予約をお願いします。
Claude がスレッドの履歴を踏まえて返信文を生成し、Gmail の下書きとして保存します。
受信確認と返信文生成をまとめた指示も可能です。
山田さんから今日の16時30分に受信したメールに、以下のニュアンスで返信して。
打ち合わせのリスケについて了解しました。 改めてご予約をお願いします。
返信文の生成例
実際に生成される下書きのイメージです。〇〇株式会社
山田 様
いつもお世話になっております。X-Tech5の石田です。
ご連絡いただきありがとうございます。
リスケについて承知いたしました。
改めて打ち合わせのご予約をいただけますようお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
石田知也
株式会社X-Tech5(クロステックファイブ)
まとめと制約事項
今回利用した Claude.ai が提供する Gmail との MCP 連携では、下書き作成まではできますが、送信はできません。最終的な送信は Gmail を開いて手動で行う必要があります。 ただし、AI が生成した文章を一度目視確認してから送信する運用は、誤送信防止の観点からむしろ望ましいと考えています。Gmail(Gemini) の文章生成支援は手軽で便利ですが、「フォーマットを守らせる」「言い回しを統一する」という点では、Claude Code と外部連携を組み合わせた運用が有効です。一度設定してしまえば、あとは自然言語で指示を出すだけで、ルールに沿った返信文を安定して作りやすくなります。メール対応に社内ルールを持たせたい方は、ぜひ試してみてください。
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