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【Claude Code活用術】Gmailの受信メールに決まったフォーマット・言い回しに沿って最適な返信文を自動生成する方法

2026年4月24日 

GmailにはAI(Gemini)による文章作成サポート機能があり、返信文をワンクリックで生成できます。とても便利な機能ですが、一つ不便に思うことがあります。 決まったフォーマットや言い回しを設定で指定できないのです。 たとえば、社外メールは必ず特定の書き出しで始める、特定の表現は使わない、署名の形式は統一する、といったルールです。こうした決め事をGeminiに守らせるには、毎回Gmailの文章作成サポートに指示を書き足す必要があります。 そこで、Claude CodeClaude.ai が提供する Gmail との MCP 連携 を組み合わせて、あらかじめ定義したフォーマットに準拠したメール返信文を自動生成する仕組みを作ってみました。 この記事を読むと、たとえば Claude Code に次のように指示するだけで、Gmail 上の対象メールを特定し、過去のやりとりも踏まえたうえで、決まったフォーマットや言い回しに沿った返信文の下書きを作成する流れを構築できるようになります。
田中さんから今日の16時30分に受信したメールに、以下のニュアンスで返信して。 

ご提案内容について承知しました。 来週の打ち合わせを楽しみにしております。
つまり、「メールを探す」「スレッドを読み取る」「フォーマットに沿って返信文を書く」「Gmail に下書きを保存する」という一連の作業を、自然言語の指示で進められるようになります。

仕組みの概要

Claude Code には MCP(Model Context Protocol) を通じて外部ツールと連携できる仕組みがあります。さらに Claude.ai が提供する Gmail との MCP 連携を使うことで、Gmail の検索や下書き作成といった操作も行えます。 今回は、Claude.ai が提供する Gmail との MCP 連携を Claude Code から活用することで、Gmail の内容を参照しながら返信文の下書きを作る構成を試しました。この記事は、その実例をもとに紹介しています。 今回実現したワークフローは次の通りです。
① Gmail からメールを検索・受信
        ↓
② スレッド全体を取得(過去のやりとりも参照)
        ↓
③ Claude がフォーマットに従って返信文を生成
        ↓
④ Gmail の下書きとして保存
        ↓
⑤ 内容を確認して手動で送信
ポイントは②の「スレッド全体を取得する」ことです。最新のメールだけを見るのではなく、過去のやりとりも含めて参照したうえで、文脈に沿った返信文を生成します。「打ち合わせの日程調整が済んでいる」「事前資料を送付済み」といった経緯を踏まえて、より自然で適切な内容を作りやすくなります。

事前準備

必要なものは以下の2点です。
  • Claude Code(CLI / VS Code拡張 など)
  • Claude.ai が提供する Gmail との MCP 連携(利用可能なプラン・環境で有効化)
認証は Claude 側から実行でき、ブラウザで Google アカウントへのアクセスを許可するだけで完了します。通常の個人利用であれば、Google Cloud で独自にアプリ登録や OAuth 認証情報を発行しなくても、そのまま使い始められます。 ただし、Google Workspace を管理者統制のある組織環境で使っている場合は、管理者による許可設定が必要になることがあります。

CLAUDE.md の設定

Claude Code では、プロジェクトに CLAUDE.md を置くことで Claude の動作ルールを定義できます。今回はメール関連のルールを以下のように追記しました。
## メール作成・返信ルール

メールの作成・返信を行う場合は、必ず `.claude/email_template.md` を参照し、
定義されたフォーマットに従うこと。

返信メールを作成する際は、`get_thread` でスレッド全体を取得し、
過去のやりとりを踏まえた上で最適な返信文を作成すること。

返信文の作成後は、`create_draft` で下書きとして保存すること。
実際のメール送信は行わないこと。
定義しているのは3点です。
  1. フォーマットは email_template.md に従う
  2. スレッド全体を参照してから返信文を作成する
  3. 下書き保存のみ・送信は行わない(誤送信防止)
CLAUDE.md は Claude が毎回のやりとりで読み込むファイルです。記述量が増えるほどコンテキストを消費するため、「何をすべきか」の指示に留め、具体的なフォーマット定義は別ファイルに切り出すのがポイントです。こうしてコンテキストを節約しておくと、Claude が本来の作業により多くの情報を使えるようになります。

email_template.md の作成

フォーマットの定義は .claude/email_template.md に切り出しています。CLAUDE.md と分けておくことで、フォーマットを変更したいときも CLAUDE.md を触らずに済み、管理がシンプルになります。
# メール作成・返信フォーマット 

## 全般 - 適宜、改行や空白行を挿入し、読みやすいメールにすること 

## 書き出し 
- 社外宛:「いつもお世話になっております。X-Tech5の石田です。」 
- 社内宛:「お疲れ様です。石田です。」 

## 本文スタイル 
- 丁寧語・ビジネス敬語を使う 
- 簡潔にまとめる(冗長な表現を避ける) 
- 必要に応じて箇条書きを使い、読みやすくする 
- 「いただけますでしょうか」という表現は使わず、 「いただけますようお願いいたします」を使う 

## 件名 
- 返信の場合:基本的に元の件名を維持する(Re: 〇〇) 
- 新規の場合:内容が一目でわかる簡潔な件名にする 

## 署名 
石田知也 
株式会社X-Tech5(クロステックファイブ) 

## フォーマット例 

### 社外宛 
(送信先相手の会社名) 
(送信先相手の氏名の「氏」のみ)様 

いつもお世話になっております。X-Tech5の石田です。 

(本文) 
(内容に沿った締めの挨拶) 

石田知也 
株式会社X-Tech5(クロステックファイブ) 

### 社内宛 

(本文) 
(内容に沿った締めの挨拶) 

石田知也
社外・社内で書き出しと署名を切り替える設計にしています。「いただけますでしょうか」のような二重敬語を避けるルールなど、細かな言い回しの統一もここに集約しています。テンプレートを更新すれば次回の生成からすぐ反映されるため、ルール変更の管理もしやすくなります。

実際の動作フロー

使い方は非常にシンプルです。Claude Code に自然言語で指示を出すだけです。

メールの受信確認

山田さんからの最新メールを確認して
Claude がメールを検索し、必要に応じてスレッド全体を取得して内容を表示してくれます。

返信文の生成と下書き保存

以下のニュアンスで返信して。 

打ち合わせのリスケについて了解しました。 改めてご予約をお願いします。
Claude がスレッドの履歴を踏まえて返信文を生成し、Gmail の下書きとして保存します。 受信確認と返信文生成をまとめた指示も可能です。
山田さんから今日の16時30分に受信したメールに、以下のニュアンスで返信して。 

打ち合わせのリスケについて了解しました。 改めてご予約をお願いします。

返信文の生成例

実際に生成される下書きのイメージです。
〇〇株式会社 
山田 様 

いつもお世話になっております。X-Tech5の石田です。 
ご連絡いただきありがとうございます。 

リスケについて承知いたしました。 
改めて打ち合わせのご予約をいただけますようお願いいたします。 

よろしくお願いいたします。 

石田知也 
株式会社X-Tech5(クロステックファイブ)
書き出し・署名・敬語の言い回しが、テンプレートに定義した通りに統一されています。また、返信元のメール情報を踏まえて下書きが作成されるため、宛先やスレッドの文脈を保った返信文を作りやすいのも利点です。

まとめと制約事項

今回利用した Claude.ai が提供する Gmail との MCP 連携では、下書き作成まではできますが、送信はできません。最終的な送信は Gmail を開いて手動で行う必要があります。 ただし、AI が生成した文章を一度目視確認してから送信する運用は、誤送信防止の観点からむしろ望ましいと考えています。
Gmail(Gemini) の文章生成支援は手軽で便利ですが、「フォーマットを守らせる」「言い回しを統一する」という点では、Claude Code と外部連携を組み合わせた運用が有効です。一度設定してしまえば、あとは自然言語で指示を出すだけで、ルールに沿った返信文を安定して作りやすくなります。メール対応に社内ルールを持たせたい方は、ぜひ試してみてください。
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