OBServe事例)SRE/オブザーバビリティよろず相談:これからSREやオブザーバビリティに取り組むとどのくらいの期間がかかりますか?
SREやオブザーバビリティについて、X-Tech5に寄せられたご相談事例を紹介します。
目次
相談者
- 大手SIerのエンジニアさん
- 運用中のシステムにDevOps・SRE・オブザーバビリティをとりいれていく機運になっている
ご相談内容
SREの取り組みはたいへん魅力的ですが、現状のスキルセット・マインドセットからの乖離が大きくなかなかつらいです。
いまから取り組むとどのくらいで芽が出るでしょうか?
ご回答
“ひとや組織はどのくらいの期間で成長できますか?”という質問と同義ですね。わたしも知りたい。
一般的な期待値としては、まず判断するまでに18ヶ月くらい様子をみるのがよいようです。
きちんと稼働を確保し、組織の承認や後押しがある前提が満たされたらスタートです。1〜3ヶ月ごとに振り返りとアラインメントを実施し、改善と学びのサイクルを回していきます。
最終的にはひとと組織の成長=自己変革と行動変容に至りたいわけですが、一方で忙しいなかで慣れ親しんだ行動を変えるのは難易度が非常に高いので、行動習慣を変えるしくみを先に取り入れるパターンが多いです。
Gitリポジトリ、自動化ツール、オブザーバビリティツールなど業務プラットホームになるツールから始めること自体は決して悪手ではありません。
ただし入れただけだと行動習慣は変わらないので、硬軟織り交ぜて小さなところからでもとにかく行動習慣が変わるよう働きかけます。積み重ねて”当たり前”が変わるまで続けます。じわじわ。
たとえばとあるお客さまでは、わたしたちX-Tech5がメンバー・アドバイザーとして年単位でチームに参加して伴走しながらOJTしつつ定例会などを回しています。しつこく執念深くやるところはともすると疎かになりがちなので、外部の力を頼るのはいい方法だと思います。
この他のarticleOBServe事例)SRE/オブザーバビリティよろず相談シリーズはこちら