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Blog X-Tech5エンジニアがお送りするテックブログ
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New Relic : 通知(Workflow)設定の整理

2024年7月23日 

New Relic では Alert の柔軟な通知設定を行えます。

参考: 柔軟になったアラート通知設定を活用してインシデント対応を効率化する

柔軟であるが故に、どの設定値を変更すべきか迷うことがあるので、リソースに焦点を当てて整理しました。

Workflow リソース関連図

Workflowに関連するリソースとそれぞれの関係性を図にしたものが以下になります。

 

登場リソースと設定用途

参考: アラートの概念と用語

– Alert Condition

アラート対象のメトリクスや閾値、自動クローズ時間の設定です。

1つの Alert Policy にのみ紐付きます。

参考: 集計方法の選択

– Alert Policy

Alert Condition のグループです。複数の Condition を紐付けます。

Issue preference で通知頻度を設定します。

参考: イシュープリファレンスのオプション

– Destination

通知先のサービスです。

基本SaaSのワークスペースやドメインを指定します。

通知先サービスによって粒度が異なります。
例えば、Emailはメールアドレスのリスト、Mobile push は単一ユーザデバイスの指定になります。

参考: アラート 通知 インテグレーション

– Workflow

Alert Policy と Destination の紐付け設定です。

 

Alert Policy の閾値設定で、Critical と Warning の2つの閾値を設定できます。
Workflow で Critical/Warning の振分は Priority で行います。この際、 Warning は “HIGH" が該当します。

参考: ワークフローの追加

> `WARNING`件のインシデントに個別の通知を設定するには、優先度が`HIGH`の課題でフィルタします。

– Notification Channel

通知先(Destination)サービス内の Channel の選択および通知メッセージの設定です。
Web UI上では、Workflow 設定画面の “Notifiy” で各サービスを選択した後の画面での設定です。

Workflow と Notification Channel は 1:1 の関係になります。
1つのNotification Channel リソースを複数のWorkflowで利用する事はできません。
同じ設定の Notification Channel を Workflow 毎に用意する形になります。

通知先サービスによって粒度が異なります。
例えば Email では宛先メールアドレスは Destination 側にあるので、通知メッセージの設定のみです。
Slack では通知する slack channel と通知メッセージ設定となります。 (前述: “アラート 通知 インテグレーション” 参照)

通知メッセージの設定は基本規定のメッセージにペイロードを追加する形が多いです。Webhook は全文カスタマイズ可能です。

参考: 通知メッセージテンプレート

 


 

以上のように、New Relic のアラート通知設定は非常に柔軟で多機能です。
ニーズに最適化された設定を行い、快適な運用管理を目指しましょう。