AWS re:Invent 2024体験記②:初参加でも安心の旅のロジスティクス
この記事はAWS re:Invent 2024体験記の第2部です。全3部作となっておりますので、興味のある方はぜひ他の記事もご覧ください。
- AWS re:Invent 2024体験記①:参加動機とラスベガスでの英語の挑戦記
- ▶ AWS re:Invent 2024体験記②:初参加でも安心の旅のロジスティクス ←本記事
- AWS re:Invent 2024体験記③:技術の学びとラスベガスの魅力を堪能した1週間
Table of Contents
はじめに
AWS re:Inventは、約1週間にわたる大規模な技術カンファレンスです。そのため現地で快適な時間を過ごしイベントを最大限に活用するためには、事前準備が欠かせません。
またAWS re:Inventは多くの人にとって初めての海外渡航や、英語環境での挑戦となることも少なくありません。この記事では私自身の経験をもとに、具体的な準備内容を詳しくご紹介します。これから参加を予定している方や、初めて海外に行く方にとって少しでも参考になる情報をお届けできれば幸いです。
準備を万全に整え、AWS re:Inventを最大限に楽しむためのヒントとしてお役立てください。
飛行機の予約
今回の旅では、行きも帰りも羽田 – ロサンゼルス – ラスベガスというルートを利用しました。ラスベガスへの直行便がないため、ロサンゼルスで乗り継ぐ必要があります。
行きのフライト
行きのフライトは11月29日(金)13:05(日本時間)に羽田を出発し、ロサンゼルスで乗り継ぎ11:43(太平洋標準時)にラスベガスに到着する便を選びました。ロサンゼルスでの乗り継ぎ時間は4時間25分で、入国審査を含むトランジットには約2時間を要しました。入国審査場が混雑していたものの乗り継ぎ時間に十分な余裕があったため、慌てることなく手続きを終えることができました。
帰りのフライト
帰りのフライトは12月7日(土)19:40(太平洋標準時)にラスベガスを出発し、ロサンゼルスで乗り継ぎ12月9日(月)05:05(日本時間)に羽田に到着する便を利用しました。帰りの乗り継ぎ時間は2時間55分と短めでしたが全てアメリカン航空を利用したため、ロサンゼルスで預け入れ荷物を取り出して再度預ける必要がなく比較的スムーズに手続きを進めることができました。
どちらの便も、機内で睡眠を取ることで現地時間にうまく適応できるスケジュールでした。フライト中にしっかり休めたことで、到着後の行動が楽になり非常に助かりました。
教訓
今回の旅で改めて感じたのは、乗り継ぎ時間に十分な余裕を持つことの重要性です。特にロサンゼルスのような大規模な空港では、入国審査やセキュリティチェックに時間がかかる場合があります。実際に入国審査からラスベガス行きの搭乗ゲートに行くまでに2時間ほどかかりましたが乗り継ぎ時間を4時間以上確保していたおかげで、慌てることなく手続きを進めることができました。安心して移動するためには、こうした余裕を持ったスケジュールを組むことが欠かせません。
また現地時間に合わせてフライト中に睡眠を取ることで、到着後の疲労感を軽減しスムーズに活動を始められます。今回の旅程では、機内での睡眠がジェットラグの軽減に非常に役立ちました。このように時間の使い方を工夫することで、旅をより快適にすることができると実感しました。
ホテル
今回の宿泊先にはエジプトのピラミッドをモチーフにしたLuxor(ルクソール)ホテルを選びました。このホテルはその独特な外観と内装が非日常感に溢れており、ラスベガスらしいエンターテインメント性を存分に楽しむことができます。
チェックイン・チェックアウト
Luxorでは専用のモバイルアプリを利用することで、フロントに並ぶことなくスムーズにチェックインやチェックアウトができます。チェックイン・チェックアウトが出来るカウンターは混雑していることが多いので、アプリを使うことで時間を大幅に節約することが出来ます。
ロケーションとアクセス
LuxorはAWS re:Inventの会場の一つであるMandalay Bayと直結しており、会場間を移動するためのシャトルバスにすぐアクセスできる点が便利でした。Luxorの部屋からMandalay Bayのシャトルバス乗り場までは約15分で到着できるため、移動がスムーズでした。
AWS re:Inventの会場間を移動する際は、主にシャトルバスを利用することになります。そのためシャトルバスが出ているホテル、もしくはそのホテルと隣接している宿泊先を選ぶことをおすすめします。Luxorはその点で非常に便利でした。
食事と施設
ホテル内にはフードコートがありファーストフード店がいくつか入っているため、比較的リーズナブルに食事を楽しむことができました。外食が続く中で手軽に済ませられる選択肢があるのは大きな利点でした。
また、Luxor内では有名なエンターテインメントショーBlue Man Groupが開催されており、隣接するMandalay Bayではシルク・ドゥ・ソレイユによるMichael Jackson ONEのショーが行われています。これらのショーはラスベガスならではの体験を楽しむ絶好の機会となり、ホテル選びの大きな魅力の一つでした。
教訓
会場へのアクセスは、AWS re:Inventに参加する際の宿泊先選びで最も重要なポイントの一つです。会場間の移動が頻繁に発生するため、シャトルバスが出ているホテルや主要会場に隣接している宿泊先を選ぶことで大幅に移動の手間を軽減できます。今回宿泊したLuxorはMandalay Bayと直結しており、移動が非常にスムーズだったため会場移動によるストレスをほとんど感じることなく過ごすことができました。
また、滞在中の食事や娯楽の選択肢も考慮することが重要です。ホテル内にフードコートやファーストフード店があると、忙しい合間でも手軽に食事を済ませることができて非常に便利です。さらにLuxor内ではBlue Man Groupのショーが開催されていたり、隣接するMandalay Bayではシルク・ドゥ・ソレイユのMichael Jackson ONEが公演されていたりとラスベガスらしいエンターテインメントを楽しむ機会にも恵まれました。こうした要素が加わることで滞在全体に非日常感が増し、より充実した時間を過ごすことができました。
入国審査
アメリカへの入国時に避けて通れないのが入国審査です。ロサンゼルス空港での入国審査では、以下のような質問をされました。
- 滞在目的
- 滞在期間
- 宿泊先
- 1人で来たのか友人と来たのか
- 仕事で来たのか休暇で来たのか
- 持参したお金の額
このように、滞在に関する基本的な質問がほとんどです。英語に自信がない方は、あらかじめ答えを考えておくとスムーズに対応できます。
また入国審査官によっては、宿泊先や帰りの飛行機のチケットの提示を求められることがあります。そのため宿泊先の住所や帰りのフライト情報を紙に印刷しておくと、必要なときにすぐ見せることができるので便利です。
教訓
入国審査は多くの人にとって緊張する場面ですが、質問される内容は基本的なものばかりです。簡単な英語で十分対応できますので、落ち着いて受け答えすることが大切です。質問に対して堂々と正格に答えることを心がけましょう。
事前準備をしっかり行うことで、入国審査もスムーズに終えることができます。初めての方でも安心して対応できるよう、ぜひ参考にしてみてください。
ESTA申請プロセス
アメリカに渡航する際にはESTA(電子渡航認証システム)の申請が必要です。ESTAはアメリカへの短期滞在(90日以内)を目的とする渡航者に対して義務付けられている事前認証制度であり、ビザ免除プログラムの一環として運用されています。
申請方法と注意点
ESTAの申請はネット上で簡単に行うことができます。ただし、申請を行う際は公式サイトまたは公式アプリを利用することが重要です。非公式のサイトで申請を行うと通常よりも高い手数料が発生するケースがあるため十分に注意が必要です。
2023年からはESTAの公式アプリである「ESTA Mobile」が利用可能となり、このアプリを使うことでより簡単かつ確実に申請ができるようになりました。公式アプリを使用することで不正なサイトにアクセスするリスクを避けることができ、安心して申請を進められます。
教訓
ESTAの申請プロセスはシンプルですが、細かい部分での注意が必要です。特に公式サイトやアプリ以外を利用すると余分な費用が発生するリスクがあるため、公式のものを活用することが大切です。
持ち物
今回のラスベガス滞在では荷物の軽量化と利便性を重視し、機内持ち込み可能なリュックサック1つに全てを詰めて行きました。ロストバゲッジのリスクを避けるための選択でしたが、荷物を厳選することで快適な旅を実現できました。お土産をあまり持ち帰らない予定であれば、リュック1つでも十分対応可能です。
持参したもの
ラスベガスに持って行った具体的なアイテムは以下の通りです。
- 必需品
- パスポート
- iPhone(事前にeSIMを購入して現地で使用可能に設定)
- MacBook Air
- iPad(GameDayやハンズオンでサブモニターとして活用)
- モバイルバッテリー・各種充電ケーブル
- AirPods(ノイズキャンセリング機能で飛行機の騒音を軽減)
- 歯ブラシ・歯磨き粉(アメリカではホテルに歯ブラシがないため)
- 髭剃り
- 洗濯袋・洗濯洗剤(自分で下着を洗濯するために持参)
- メガネ・コンタクトレンズ
- サングラス(ラスベガスの強い日差し対策)
- 現金(100ドル)、クレジットカード数枚(突然使えなくなる場合に備え)
- 衣類
- 上着2着(パーカーとセーター)
- ズボン1着(寝る時も移動時も同じものを使用)
- 靴下・Tシャツ・パンツ(各3着、現地で毎日洗濯)
- アウター(ラスベガスが予想以上に暖かかったため使用せず。次回はユニクロのウルトラライトジャケットを検討)
- PCバッグ
- リュックサックとは別に、会場内で使いやすい小型バッグを持参。飛行機の座席の足元にも収納でき、機内や会場での移動に便利でした。
あれば良かったと感じたもの
現地で役立ちそうだったのに持参しなかったものもあります。具体的には以下の通りです。
- 延長コード
- 電気ケトル
- インスタントの日本食(お味噌汁やカップ麺など)
幸いにも一緒に渡航したお客様がこれらを持参しており、共有していただけたため不便を感じずに済みました。
新たに購入・契約したもの
- 洗濯袋
ラスベガス滞在に合わせて新しく購入しました。軽量で収納性が高くTシャツを部屋で干すと10時間程度で乾くため、毎日洗濯をする際に非常に便利でした。
- JAL Global WALLETカード
このカードはチャージした金額分しか使えない仕組みのため、不正利用のリスクを最小限に抑えることができます。利用後にメールで速報通知が届くため安心感があり、スキミング被害を防ぐためにカードをアプリ上で有効・無効に切り替える機能も便利でした。またドルをチャージし決済することで、海外事務手数料を回避できる点も魅力的でした。
教訓
ラスベガスでの滞在は、荷物を必要最低限に抑えることで非常に快適に過ごせました。一方で日本食のような旅の疲れを軽減するためのアイテムも必要だと感じました。次回はこうした点を改善し、さらに効率的で充実した滞在を目指したいと思います。
おわりに
AWS re:Inventへの参加は渡航前の準備や持ち物の選定、現地での効率的な行動計画などあらゆる面で学びがあり次回以降の旅にも活かせる経験が得られたと感じています。
特に、事前準備の重要性を改めて実感しました。飛行機のスケジュール調整や宿泊先の選定持ち物の軽量化など、ちょっとした工夫が旅の快適さに大きく影響することを実感しました。また、予期せぬトラブルに備えた対応策(たとえば予備の現金やクレジットカード、紙での情報携行など)も安心感を与えてくれました。
AWS re:Inventは長期間にわたるイベントであり、体力や集中力の維持も重要な要素です。適切な休息や食事そして少しの娯楽を取り入れることで、さらに充実した時間を過ごすことができるでしょう。
この記事がこれからAWS re:Inventに参加される方や、海外出張やカンファレンスへの参加を検討している方の参考になれば幸いです。準備を万全に整え、素晴らしい経験を得られることを願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!